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同じようで違う?!「移動販売車」と「キッチンカー」の違いについて。

お祭りやイベントはもちろん、ランチタイムのオフィス街でもみかけることがある「移動販売車」と「キッチンカー」は、少ない初期費用でお店を開くことができることから人気があり、近年増加している業務形態です。
週末のショッピングセンターや日常的にも見かけることが増えた「移動販売車」と「キッチンカー」ですが、どういった違いがあるのでしょうか。
今回は、同じようで違う「移動販売車」と「キッチンカー」の違いについてご紹介します。

移動販売車とは

移動販売車とは、名前の通り「移動しながら商品を販売する車」のことです。お祭りなどのイベントに来る屋台の車や、行商の車なども移動販売車に含まれます。
車両は軽バンや軽トラックが使われることが多く、食品のほかにも雑貨や生活必需品、古着、花、灯油など、さまざまな商品が取り扱われます。
食品は調理済みの食品だけではなく、りんごなどの生鮮食品、干物などの加工食品が販売されていることもあり、買い物が困難な過疎地や高齢者が多い地域などでは買い物難民対策として導入されることもあります。
「焼き芋屋」や「さお竹屋」のように巡回しながら販売しているケースと、おでん屋台やラーメンの屋台のように、ある程度長いあいだ停車しているケースがありますが、移動販売車というと屋台のように停車しているイメージを浮かべる人が多いようです。

 

キッチンカーとは

キッチンカーは「キッチン設備を備えた移動販売車」のことを指します。
キッチンを備えているため、販売する商品は調理済みの食べ物や飲み物となります。お弁当の移動販売のように、どこかで調理したものを販売するのではなく、注文されてから加熱や盛り付けといった簡単な調理を行って提供する事が特徴です。
車に積んでいるキッチン設備で食べ物を作って販売するスタイルという意味では、タコ焼き、ラーメン、おでんなどの屋台もキッチンカーに該当します。ただ、キッチンカーというと昔ながらの屋台ではなく、カレーやクレープ、エスニック料理などおしゃれな料理をイメージする人が多いようです。

 

まとめ

移動販売車とキッチンカーの違いは、車にキッチン設備を備えているかどうかです。
また、移動販売車という場合は取り扱う品物の種類やスタイルは限定されませんが、キッチンカーの場合はその場で作った料理に限定されます。
移動販売車は「移動するお店全般」、キッチンカーは「移動する飲食店」というようにイメージしておくとよいでしょう。
移動販売車もキッチンカーも営業に必要な資格や許可は基本的に同じです。食品の場合は営業する地域を管轄する保健所からの許可が必要となり、許可を取っていない地域での営業はできません。
また、キッチンカーの場合は調理設備が適切であるかどうかの審査を受けなければならないなど、調理済みの食品を販売するよりも手続きや手間が多くなります。