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行事食にも人気。チョコレートの期待できる効能色々。

カカオポリフェノールやテオブロミン、カカオプロテイン、食物繊維、ミネラルなどを含むチョコレートは、かつて滋養強壮の薬と考えられていた時代もある嗜好品です。
虫歯の原因になる、肥満の原因になる、食べ過ぎると鼻血が出るといわれることもありますが、近年の研究では適量であれば健康によい効果が期待できると考えられており、さらなる検証が進められています。
今回は、チョコレートの期待できる効能についてご紹介します。

疲労回復効果

チョコレートには抗酸化作用を持っているカカオポリフェノールのほか、セロトニンに働きかけて心身をリラックスさせる効果があると言われているテオブロミン、ストレス反応を減少させる効果があるといわれているカフェインが含まれています。
また、体のエネルギー源となる糖分も含んでいるため、心身の疲労回復に効果があるといわれています。

便秘解消や整腸作用

難消化性物質であるカカオプロテインは大腸まで消化されずに残り、腸内細菌の栄養となって腸内環境を整える効果が期待されています。
また、チョコレートには食物繊維も含まれているため、便秘解消や整腸作用も期待できます。

認知力や集中力アップ

カカオポリフェノールは脳の血流をよくする効果があるといわれているほか、テオブロミンは大脳を刺激すると言われています。
また、カフェインは眠気を覚まし、集中力を高める成分としても有名です。
加えて、チョコレートにはストレス緩和やリラックス効果があるともいわれているため、脳を活性化させるだけではなく活性化した脳がスムーズに機能できる状態を作ると考えられています。
このことから、チョコレートは認知力や集中力アップの効果が期待されています。

生活習慣病予防

チョコレートは糖分や脂質を多く含んでいるため生活習慣病のリスクを高めると言われていますが、糖分や乳成分をほとんど含んでいないハイカカオチョコレートであればカカオポリフェノールの抗酸化作用や血管拡張効果で動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できるといわれています。
また、カカオポリフェノールには血管を拡張する作用もあるため、高血圧の人は血圧低下効果も期待できるといわれています。

まとめ

このほか、肌のシミやシワを防ぐ効果や老化防止効果、肌トラブルや冷えの改善効果も期待できるといわれています。
しかし、ミルクチョコレートなどの甘いチョコレートは砂糖や乳脂肪を多く含み、カカオの含有量は少なくなってしまうため、カカオ由来の成分であるカカオポリフェノール、テオブロミン、カカオプロテインなどの効果はあまり期待できません。
むしろ、砂糖や脂肪の摂りすぎになってしまう可能性があるので、健康効果を期待する場合はカカオ70%以上のハイカカオチョコレートを選ぶようにしましょう。
また、ハイカカオチョコレートであっても食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまうので、食べ過ぎには注意しましょう。