column

コラム

一覧に戻る

おすすめは何?!温野菜と生野菜のメリットとデメリットを教えてください。

ビタミンや食物繊維などを豊富に含む野菜は健康に良い食べ物として知られており、厚生労働省は成人1日当たりの野菜の目標摂取量を350gと定めています。
日々の健康のためにも積極的に野菜を取り入れようと考える人も多いですが、いざ野菜を食べようと思っても温野菜と生野菜のどちらで食べればよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、温野菜と生野菜のメリット・デメリットを紹介します。

温野菜のメリット・デメリット

温野菜は野菜を茹でる、蒸す、炒めるなど加熱して食べる方法です。
加熱すると柔らかくなったり甘みが増したりするほか、かさが減ってたくさん食べることができます。
イモ類、キノコ類、山菜類、もやしなどの野菜は生食できませんが、加熱調理すれば食べることができます。生食できる野菜も加熱調理すると食中毒リスクが下がって安全に食べられます。
また、温野菜は生野菜よりも消化吸収がよく体を冷やしにくいこともメリットです。

 

しかし、ビタミンやミネラル、食物酵素など野菜に含まれる栄養成分の中には加熱することで壊れてしまったり、茹で汁などに溶けだしてしまったりする成分もあるため、生野菜に比べて栄養価が低くなることがあります。

生野菜のメリット・デメリット

サラダや野菜スティック、ピクルスなど加熱せずにそのまま食べる生野菜は、野菜に含まれる栄養分をできるだけ損なわずに取れるというメリットがあります。
ビタミンやミネラルなど、水に溶けだしてしまう栄養分は野菜を切った時や洗ったときに流出するためある程度減ってしまいますが、熱に弱い食物酵素などは壊さずそのままとることができます。

 

しかし、生野菜は温野菜に比べてかさがあるため量を食べられないほか、消化吸収が悪いため体調や体質によってはお腹を壊すなど体調不良の原因になることがあります。特にニンニクや玉ねぎなど刺激の強い野菜は生食すると体調を崩す原因となりやすいため注意が必要です。
また、野菜の中には生食できないものがあるほか、加熱しない分食中毒のリスクが高くなるといったデメリットがあります。

どちらがよいか

温野菜と生野菜にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、温野菜のメリットは生野菜のデメリット、温野菜のデメリットは生野菜のメリットというような相互関係になっています。そのため、温野菜と生野菜、どちらもバランスよく取るのが理想的であり、一概に「どちらがよい」ということはできません。
温野菜は生野菜に比べると栄養価が低くなる傾向がありますが、量をたくさん食べられるうえ体にかかる負担も少ないため、温野菜の方が生活に取り入れやすいといえます。同量の生野菜に比べると栄養価は低いかもしれませんが、量をたくさん食べれば損失分をカバーできるので、ある程度食事量があるのであれば温野菜がおすすめです。
また、胃腸が弱い人は消化吸収がよい温野菜を選んだ方がよいでしょう。

まとめ

温野菜と生野菜はどちらが優れているということはありませんが、温野菜の方が生活に取り入れやすく体への負担も少ないといえます。
また、温野菜は調理によって栄養が損なわれてしまいますが、調理法次第で損失を最小限にとどめることもできますので、栄養の特徴を意識しながら調理法や食べ方を選ぶとよいでしょう。