介護施設選びで食事は重要視されがち。介護施設で配食サービスを導入するメリットを教えて下さい。
2022年10月01日
高齢化が進み介護施設の利用者が増えた近年、介護施設を選ぶときに食事のおいしさや質を重視する方が増えました。
その影響もあり、これまでの介護施設で一般的だった施設内調理から介護施設向けの配食サービスを利用する事業者が増えており、事業者やスタッフはもちろん、利用者も満足できる結果に結びついています。
高齢者施設で配食サービスを導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
設備投資や光熱費などを削減できる
従来の介護施設内で調理を行い食事を提供する方式では、調理に使用する設備や調理器具を用意する必要があるほか、調理の際には水道代やガス代、電気代などの光熱費もかかってしまいます。
配食サービスは真空パックされた料理を湯せんやレンジなどで温めるだけで簡単に食事を提供できるため、調理器具や設備は必要最小限そろえるだけでよく、調理にかかる光熱費も大幅に削減できます。
また、食材の購入や管理、廃棄のコストなども削減できます。
調理や買い出しの手間を削減
施設内調理を行う場合、調理のために専用のスタッフを雇用するか介護職員が調理業務を兼任するかのいずれかになります。専用のスタッフを雇用する場合、面接などの手間がかかるうえ人件費が発生するほか、介護職員が調理を兼任するとどちらかの業務が滞ったり、調理業務にストレスを感じたりするなど業務負担が大きくなってしまいます。食材の買い出しや献立作りなどの手間もかかります。
配食サービスを利用すれば食材を買いに行ったり献立を考えたりする必要がなく、真空パック済みの料理を温めて盛り付けるだけでよいので調理の手間もかかりません。業務負担を大幅に減らすことができ、調理専用のスタッフを雇用する必要もありません。
利用者に合わせた食事を提供できる
飲み込む力や噛む力が低下した高齢者の食事は、その程度に合わせて「食材を細かく刻む」「とろみをつける」「軟らかく煮る」などの調理を行う必要があるため、通常の調理よりも多くの手間がかかります。
また、高齢者は糖尿病や高血圧などの持病を抱えていることが多く、カロリー計算や塩分調整などが個別に必要です。健康を維持するためにカルシウムやタンパク質が不足しないよう栄養バランスを考えなくてはならないなど、献立作りには専門的な知識が求められます。
配食サービスでは管理栄養士が高齢者に合わせた栄養バランスやカロリー計算などを行って献立を作っています。
また、日本介護食品協議会が定めた噛む力や飲み込む力の区分に対応した硬さやとろみなどに調理しているため、利用者の状況に合わせた食事を手間なく提供することができます。
食中毒予防になる
配食サービスを利用するとスタッフが食材に触れる機会が少なくなるだけではなく、包丁やまな板などの調理器具に触れることもないため、食中毒のリスクを減らすことができます。
調理済み食材を温めて提供するスタイルのため、生焼けや生煮えの料理を出してしまうということもなく安心です。
まとめ
このほか、調理による火災リスクを減らせる、季節や行事を意識した飽きのこないメニューを提供できる、調理スタッフ入れ替わりによる味や質の変化がなく安定しているといったメリットがあります。
配食サービス導入を検討している介護施設事業者様は、一度弊社にご相談ください。