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春は気温が上がり始めて心配。食中毒などを防いでくれるお弁当の除菌術4つ。

気温が高くなってくると過ごしやすくなる半面、食べ物が痛みやすくなり食中毒などが心配になってきます。食中毒というと夏に特に多いイメージがありますが、意外にも春に発生することが多く、細菌による食中毒もウイルスによる食中毒も起こりやすい傾向があります。
今回は、春にも注意したいお弁当の食中毒を防ぐ除菌についてご紹介します。

まずは「しっかり洗う」が基本

食中毒を防ぐには、お弁当箱や調理器具をしっかり洗うことが重要です。パッキンなど外せるパーツはすべて外し、スポンジだけではなくブラシなども使ってきれいに洗いましょう。除菌効果がある洗剤を使うのも効果的です。
お弁当箱や水筒などを選ぶときは形や構造が洗いやすいかどうかも考慮するとよいでしょう。

熱湯や塩素などで消毒

日常的な洗浄に加え、熱湯や塩素、アルコールなどを使った消毒も行っておくとよいでしょう。
ただし、素材によっては適さない消毒方法がありますので注意が必要です。

熱湯をかけたり80度以上の熱湯で5分以上煮る煮沸消毒は耐熱性のガラスやプラスチック、金属製品などには使えますが、耐熱性ではないガラスやプラスチック、木や漆器には向きません。
塩素を使った消毒は耐熱性のないガラスやプラスチックにも利用できますが、木製品、陶器などは塩素を含んだ水がしみこんでしまうため使えません。また、漆器やステンレス、ゴムは塩素で劣化してしまいますので使用は避けてください。塩素で劣化してしまう素材は酸素系漂白剤で消毒するとよいでしょう。
アルコールは漆器やゴム、プラスチックなど幅広い素材に使うことができます。

カビたパッキンは交換する

お弁当箱のふたや水筒の中栓などについているゴムパッキンは茶渋や食べ物のかすなどで汚れるほか、たまった水分が原因でカビが生えることがあります。
パッキンに生えたカビを取り除くことは困難ですので、カビてしまった場合は交換してしまいましょう。
また、カビが生えないよう洗ったあとはしっかり乾燥させてから保管してください。

ふきんで拭かない

洗剤で洗った後や消毒を行った後は自然乾燥させるか食器乾燥機で乾燥させてください。ふきんで拭くと、ふきんに付いた汚れや雑菌が移ってしまいます。拭き取る場合はふきんではなくキッチンペーパーを使うとよいでしょう。
また、自然乾燥させるときは中に水がたまらないように置き、下に垂れた水が器の縁などに付かないよう隙間を作るようにしましょう。熱湯消毒や煮沸消毒した器は温度が下がる前に密閉しないよう注意してください。

まとめ

調理の際は清潔な調理器具を使い、中までしっかり火が通るよう加熱しましょう。おかずやご飯は冷ましてから詰め、特に気温が高い時期は持ち運び時に保冷剤を使い、可能であれば冷蔵庫内で保存してください。