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もしもの時も「食べる」を止めない。地域の給食会社が考える食のBCP

地震や台風、大雨などのニュースを見るたびに、「もし、この地域で大きな災害が起きたら」と考えることがあります。電気や水道はどうなるのか。道路は通れるのか。会社は営業できるのか。そして私たち給食会社が考えなければならないのは、そのような状況でも「食事を必要としている人がいる」ということです。

 

企業の社員食堂、高齢者施設、障がい者施設、学校や寮。

普段は当たり前のように提供されている毎日の食事ですが、災害やトラブルが起きた時、その一食の重要性は普段以上に大きくなります。魚初は愛知県知立市を拠点に、長年、地域の皆様へ食事をお届けしてきました。だからこそ、「いつもの給食をつくる」だけでなく、もしもの時に地域の食をどう支えていくのか。それも、地元の給食会社が考え続けなければならないテーマだと思っています。

1.給食は「止まると困る」サービスだからこそ

給食という仕事は、少し特殊です。

例えば企業の社員食堂であれば、その日の昼食を楽しみにしている従業員の方がいます。

高齢者施設であれば、食事そのものが毎日の生活を支える重要な役割を担っています。

学校や寮でも同じです。「今日は提供できません」で簡単に済ませることのできない場面が少なくありません。もちろん、大規模災害が起きれば、通常通りの食事を提供することが難しくなるケースもあります。

 

だから大切なのは、「どんな状況でも絶対に通常通り運営する」と考えることではなく、何ができなくなる可能性があるのか。その時、代わりにどんな方法が考えられるのか。平常時から想像しておくことではないでしょうか。

 

近年は企業でもBCP、つまり事業継続計画を策定するケースが増えています。しかし、設備やデータ、通信、従業員の安否確認などについては考えていても、「食事」については後回しになっていることもあります。特に、多くの従業員が働く工場や事業所、毎日の食事提供が欠かせない施設では、食の確保もBCPの一つです。普段から給食会社と、「もしもの時にはどうするのか」を少し話しておくだけでも、いざという時の対応は変わってきます。

2.地元の会社だから分かる「地域の距離感」がある

魚初が大切にしてきたことの一つが、愛知県に根差した給食会社であることです。知立市を拠点に、刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市をはじめ愛知県内のさまざまな地域で食事を提供しています。現在も企業向け給食では、社員食堂やお弁当など、それぞれの事業所に合わせた形でサービスを展開しています。

 

地域密着という言葉は、少し使い古された言葉かもしれません。けれど、災害や突発的なトラブルのことを考えると、この「近さ」にはやはり意味があると思っています。普段使っている道路。地域ごとの交通事情。どの地域に工場や事業所が多いのか。お客様の施設がどこにあり、どのくらいの人数が食事を必要としているのか。日頃から地域の中で仕事をしているからこそ分かることがあります。もちろん、地元企業だからすべての災害に対応できる、ということではありません。私たち自身も被災する可能性があります。だからこそ大切なのは、「何でもできます」と言うことではなく、普段からお客様との距離を近くしておくこと。困った時に連絡を取り合える関係をつくっておくこと。そして、それぞれの現場に合わせて対応方法を考えておくことです。

 

日常の中ではあまり意識しないかもしれません。しかし、こうした日頃からのつながりも、地域の食を守る備えの一つだと私たちは考えています。

3.「いつもの一食」を守ることも、地域貢献だと思う

災害対策というと、非常食や備蓄品を思い浮かべる方も多いと思います。もちろん、それらは重要です。一方で、BCPは非常時だけを考えるものではありません。

 

人手不足。

食材の仕入れ。

配送。

設備の故障。

感染症の流行。

 

給食の現場には、日頃からさまざまなリスクがあります。その中で、どうすれば安定して食事を提供し続けられるかを考えることも、広い意味では食のBCPです。

 

魚初では、知立市のセントラルキッチンを活用しながら、社員食堂やお弁当、チルドパックなど複数の方法で食事を提供しています。社員食堂でも、セントラルキッチンを活用することでコンパクトな厨房で温かい食事を提供した事例があります。食事の提供方法が一つしかなければ、それが難しくなった時に対応できなくなる可能性があります。

 

だからこそ、「この方法が難しかったら、別の方法は考えられないか」という選択肢を持っておくことが重要です。私たちは、給食会社の役割は料理をつくることだけではないと思っています。地域で働く人の昼食を支える。施設で暮らす方々の毎日の食事を支える。そして、何か起きた時にも可能な限り「食べる」を支え続ける。それは、地元で給食事業を行う私たちなりの地域貢献です。

 

大きな災害が起きてから考えるのではなく、何も起きていない今だからこそ、一度考えてみる。「もし給食がいつも通り提供できなくなったら、どうするだろう」企業や施設の皆様にとって、そんな話を始めるきっかけになれば嬉しく思います。

 

愛知県で社員食堂や給食委託をご検討されている方はもちろん、現在の給食運営について不安やお困りごとがある方も、ぜひ魚初へご相談ください。地域の給食会社として、お客様の現場に合った食事のあり方を一緒に考えていきます。